『見せる防犯 走る見守り』
ご近所でこんな車を見たことはありませんか?
(青色回転灯車両、通称青パト)
これは秦野市内をパトロールしている青色回転灯車両で、通称「青色パトロールカー(以下、青パトと表記)」といいます。
よく見かける割に詳しいことは知られていない「青パト」。今回、この活動を行っている、秦野市役所地域安全課 青木 香興 主任主事にお話をうかがうことができました。
(取材風景の写真)
秦野市役所でこの「青パトで市内を走る」活動は、平成 17 年から始まりました。
Q まず、青パトと警察のパトロールカーの違いは、 何でしょうか?
サイレンを鳴らすことができるのは緊急車両のみのため、青パトはサイレンを鳴らすことはできません。
Q では、何のために青色の回転灯を光らせながら走っているのでしょうか?
それは『見せることによる犯罪の抑止力』を図っているためです。
秦野市役所では30台の公用車を神奈川県警察本部に青パトとして届け出をしており(令和元年 9 月時点)、そのうち 6 台を警察と同様に白黒塗装をしています。
残りは特別な塗装などない通常の車両ですが、必要な時は取り外し可能な青色回転灯を装備して走行しています。
Q 次に、青パトに乗っているのは、どんな人でしょうか?
主に「地域防犯専門員」という市役所の職員が運転しています。現在は2人体制で午前と午後に分けて市内をパトロールしています。
普段は公園などに停車しての見守りや児童・生徒が下校する時間帯に学校周辺を巡回していますが、不審者情報や振り込め詐欺の電話がかかってきた地域には、重点的にパトロールをし、その際には、車両に装備しているスピーカーで市民の皆さんへ注意を促しています。
また、その他の職員もパトロールを兼ねて使用していますが、青パト活動団体として届け出をしている自治会の役員、防犯対策部員や防犯指導員がパトロールを行っていることもあります。
Q ここで気になるのは、青パトは誰でも運転でき、活動に参加できるのでしょうか?
青パトを運転するためには、青パト活動を行うボランティア団体として、神奈川県警察本部に届け出る必要があります。手続き後、秦野警察署での講習を1時間ほど受け、「パトロール実施者証」を取得することで、回転灯を回して運転が可能です。また、「パトロール実施者証」を持っていなくても、その団体の中の取得者が同乗することにより、青パト活動ができます。
このように、青パト活動をするには、神奈川県警などへの登録がいくつかあります。興味をもたれた団体の人は地域安全課へご相談ください。
犯罪を未然に防止するために運用が開始された青パト。取材のなかで登下校時のパトロール以外でも振り込め詐欺などはもちろん、台風などの水災害時の注意の呼びかけなども行っていることがわかりました。子どもから大人まで見守ってくれる『青パト』に感謝したいですね。
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