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2022年1月号 佐藤直樹教育長に取材してきました!

 

  「教員委員会」聞いたことあるけど、何するところ?どんな人がいるの?

そんな疑問をきっかけに、秦野市教育委員会に取材に行きました。

令和2年9月より就任された佐藤教育長に質問やお話をうかがってきました。

 

〈佐藤直樹教育長プロフィール〉

福島県出身。早稲田大学卒。中高保健体育教員免許と小学校教員免許を所有。

小田原養護学校に3年、秦野市立南が丘中学校・秦野市立渋沢中学校にそれぞれ10年勤務し主に野球部顧問を担当

さらに教育委員会に4年、秦野市立北中学校教頭として2年、教育委員会にて教育指導課長3年を経て、教育部長を1年と5ヶ月務める。

令和2年9月に教育長を就任し、現在に至る。

 

 

      現在の佐藤直樹教育長 

高校時代の写真(中央)


 

 佐藤教育長の素顔やご趣味についてもお伺いしてみました。

 

「家内と二男一女の5人家族でしたが、現在は次男と三人暮らし。長女は既に嫁いでいて孫が一人おります。趣味は映画鑑賞と読書、そして最近始めたゴルフです。」

 

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質問1 

「教育委員会」とは何をするところ?

回答

学校の後方支援部隊です。学校に関わる全てのことに関して、校長はじめ先生方の意見も聴きながら支援しています。

教育委員会には5つの課等があります。

 

【教育指導課】

(学習支援担当)学習支援や教科書の採択等のほかいじめや不登校に関すること

(教育支援担当)インクルーシブ教育や支援教育に関することなど。

【教職員課】

(教職員担当)教職員等の服務管理や業務改善に関すること

【学校教育課】

(学務保健担当)学級編制・転入学などに関することや学校保健及び安全に関すること

(学校ICT担当)通学区域の編成・通学路に関することや学校教育の情報化の推進など。(学校給食担当)学校給食に関することなど。

【教育総務課】

(教育総務担当)部内の庶務・予算執行及び施策の調整に関することなど。

(施設管理担当)学校教育施設の整備及び維持管理に関することなど。

 

質問2

中学校給食スタートについて

回答

「食は命なり」という言葉もあります。これは食が運命さえも創るという意味です。子育て支援の充実や食育推進はもとより、仲間意識やふるさと秦野への愛着を育むことも期待しています。そして何より、子どもたちがおいしいと満足し、アレルギー対策も含めて「安心安全な給食」であることが大事だと考えています。

 

質問3

上小学校の特認校制度で期待すること

回答

「子供は群れて育つ」と言われており、子どもたちの社会性を育むため、集団性の確保は重要です。上地区の魅力で、子どもたちの集団性が確保されることを期待しています。

特に、上小学校は、今求められている令和の日本型教育として協働的で個別最適化の学びの実現に最適な環境だと感じています。魅力ある学校づくりが地域の活性化につながると期待しています。

 

質問4

コロナの影響を受けて大変だったこと

回答

学校の先生方を少しでも支援しようと、市で独自のガイドラインを作成しています。

特に大変なのは、どれも間違いではない正解の中から正解を選ぶ難しさ。

また学校は慣性の法則で動いていて、その中で新たな学びのスタイルを構築していく事は容易ではありません。学校・保護者・地域の方々に理解をしていただくために、最適値と納得解を大切に対応しています。

(最適値とは法的根拠やエビデンスの重視。納得解とは熟議によるコンセンサスと社会的な視点です。)

 

質問5

教育委員会から伝えたいこと

回答

教師だった私にとって教え子との時間は大切な宝物です。学校は子どもたちの夢を育む魅力的な場所であり、教師の仕事は重要だと思っています。

一方で教師を志す若い人が減少していく現状を踏まえ、先生方の多忙化解消は重要であると感じています。タブレット等も活用しながら新たな学びのスタイルの定着を図り、子どもファーストの想いを大切にし「誰もが輝く暮らしよい都市(まち)」の実現を目指したいと考えております。

引き続き学校・保護者・地域・行政がオール秦野で取り組めるようご理解とご協力をお願いします。

 

〜取材を終えて〜

教育委員会のお仕事は多岐にわたり、全ては紹介しきれませんでしたが子どもたちの学校のために寄り添い支えてくれています。

教育長からは「子どもファースト」を大切にする思いなども聞くことができました。

佐藤教育長をはじめ、教育委員会の皆様、ご協力ありがとうございました。

(取材日 2021年12月15日)

 

《情報委員 C班》

西小 上小 本町小 渋沢小 南ヶ丘小 鶴巻小 本町中

 


        取材の様子