少しずつ日常が戻り始め、各校のイベントも再開し始めました。しかし、その中での一つの大きな壁が飲食の再開ではないでしょうか。 子どもたちにとっては、飲食があるほうが盛り上がりますが、健康面での安全を考えるとまだ再開は難しいと考える学校も多いようです。 そこで、秦野市全22小中学校に「校内イベントでの飲食再開について」のアンケートを行いましたので、その結果を報告します。
Q1.今年度、飲食を伴うイベントを開催しますか?またはしましたか?
・はい・・・8校 ・いいえ・・・14校
「はい」とお答えいただいた8校がどのような内容で飲食ありのイベントを開催するのかご紹介します。
Q2.飲食再開にあたり、大変だったことはありますか?
A.
・引き継ぎが途切れ、内容が把握できず、以前の形に戻せなかった。
・外部委託の業者を探したこと。
・以前は役員が調理をして販売していたようですが、コロナ明け初めての飲食物の販売ということで、調理は諦めて市販品のみの販売となった。
[アンケート結果を受けて]
役員やボランティアによる調理は控え、市販品や外部委託などを利用する学校が多かったようです。また、販売品の内容は学校によって様々で、どこまで飲食を再開するのか手探りの様子がうかがえます。 さらに、感染対策以外の問題点としてPTAの人的負担も問題になっているようです。今回、飲食実施の学校は人員への負担、衛生面の保持等の課題について、市販品や外部委託を利用することにより解決を図っているようです。外部委託業者を探すのは大変ですが、当日のPTAの作業の量は軽減されるので、生徒だけでなくPTAも楽しめるイベントになるのではないでしょうか。
【今年度開催!!飲食を伴うイベント:南中学校「南桜祭」】
今年度の南桜祭は、感染対策とPTA負担軽減を目的に、唐揚げやお弁当、パスタを外部委託に、焼きそばの野菜は野菜パックをお店から購入する等、なるべく学校では手を加えない方法に変更しました。 パスタについてはお店の方に交渉し、お手頃な販売価格になるように特別メニューを作っていただきました。
〜生徒達の感想〜
・先生や友達と何を食べたか話したりするのが楽しかった。
・少し範囲は狭かったけど、模擬店をまわるのが楽しかった。
・このようなお祭りが学校でできるのが嬉しい。
・たくさんの模擬店があって、迷いながらも友達と全部の店をまわって、色々買って食べられてすごく楽しかった。欲を言えばラーメンが食べたかった。
・焼き鳥が美味しかった。50円は安すぎる!!
〜保護者・ボランティアの感想〜
・経験者がいない中、過去の資料を見直し、今できる販売品を検討しました。
・唐揚げは調理を行うと手が回らなくなるので、外部に委託できたのは良かった。
・子どもがとても楽しそうにしていたので良かったです。
・フライドポテトの増量版の山盛りポテトを買っていく子どもの目がキラキラしていました。
《編集後記》
この記事を制作するきっかけは、情報委員会の中で「自分の学校のイベントで飲食を再開したいが、どこまでやっていいのか?」「他の学校はどうしているのか?」という話題があがったことでした。 実際にアンケートを取ってみると、まだ飲食を取り扱うことに慎重な学校が多かったようです。しかし、南中学校の様子などを見ると、飲食があることにより、イベント自体は大変盛り上がるので、元に戻れば子どもの笑顔の数も増えていることがわかります。 今年度は飲食を見送った学校もありますが、この記事が今後、校内イベントでの飲食再開を考える上での参考になればありがたいです。
〈情報委員会A班〉 北中、渋沢中、南中、渋沢小、末広小、西小、広畑小、南小